肛門付近に腫れができ、膿がたまって最終的には破裂するという恐ろしい「肛門周囲膿瘍」。一度これができ破裂すると、そこから痔ろうになる確率が高いとのことですが、本当に痔ろうになるのをただ待つことしかできないのか。実際に経験した僕が、せめて自分でできる、なるべく痔ろうにならないための対策を考えてみたいと思います。
なぜ痔ろうになるのか
そもそも肛門周囲膿瘍とは何なのか、という説明については僕の膿瘍体験記に書いているのでそちらをご参照ください。
そして、なぜ周囲膿瘍の後に痔ろうになるのか。上記の記事でも少し書いていますが、細菌が肛門周囲に侵入して炎症が起きているのが肛門周囲膿瘍で、それが破れて膿が出ると高確率で瘻管という肛門の内部とつながる道ができるんですね。そうなってしまった状態を痔ろうといいます。
100%なるとは言い切れない
で、まあほとんどの人が肛門周囲膿瘍が排膿した後に痔ろうになるようなんですが、決してそれは100%ではないらしいんです。瘻管が形成されなかったり、されても治ったり(?)という人もいるみたいです。医者ではないので専門的なことは言えませんが、数%の選ばれた人間になるために、排膿後にできる対策をいくつかやってみたいと思います。
下痢がこわい
肛門周囲膿瘍の原因のほとんどが下痢なので、よくお腹を下すという方はまず下痢体質を改善しない限りは同じことを繰り返し、結局痔ろうまっしぐらです。つまり、ほぼ下痢対策イコール痔ろう対策なのです。では下痢をしないためにはどうすればいいか。
飲酒
よくお酒を飲むという方は既に身に染みておられるかも知れませんが、飲酒した次の日はお腹がゆるくなる確率が高いです。水分を多く摂取しているということもありますし、お酒を飲む時間帯が夜が多く、食べたおつまみなどを消化する前に酔ってそのまま寝てしまうというのも下痢の原因の一つです。シメのラーメンとかやっちゃった日にはもう危険度MAXです。飲酒を控えるというのは下痢対策、痔ろう対策において重要な点です。
乳酸菌サプリ
緊急時には下痢止め
下痢止めも常備しておいたほうがいいかも知れません。上記のサプリメントはあくまで長期的な体質改善を目指すものですので、急に来たやつを止めるためにはやはり下痢止めが必要です。
便秘にも気を付ける
一方で、下痢に気を付けながらも便秘にもならないようにしなければいけません。排便時に力を入れ過ぎることが原因で細菌が肛門周囲に侵入してしまう場合があるからです。下痢止めを飲むとその後便秘になることがあるので、この二つを両方気を付けるのは難しいですが、どちらかというと下痢の方が怖いので、もしピンチのときは迷わず下痢止めを飲みましょう。便秘のほうは食生活や運動などでならない体質に近づけたいですね。
もし下痢をしてしまったら
ここまで気を付けていても下痢をしてしまうことがあります。そんなときもなるべく被害を少なくするために、なるべく力まずに出すよう意識すること、トイレットペーパーで拭きすぎずウォッシュレットを使うこと、できればトイレから出たらシャワーなどで軽くお尻を洗うなどすると良いと思います。
外出時の下痢
一番怖いのが外出時の下痢です。駆け込んだトイレにウォッシュレットが付いてなかったりしたらもう絶望します。そんなときに持っておくといいのが携帯ウォッシュレットなる素敵グッズ。これをカバンに忍ばせておくと、あるとき救世主になってくれます。僕も何度もこれに助けられています。別に痔ろうに怯える人でなくても、きれい好きや汚れが気になる方も使っているようです。
まとめ
個人的に実践している痔ろう対策でした。一応、これで僕は肛門周囲膿瘍が排膿後、痔ろうっぽいものにはなっていない…と思います。なぜ断言できないかというとそれ以来病院に行ってないからですが…(笑)。案外病院に行ったら、「いや、きみ痔ろうになってるよ」と言われてしまうかも知れませんが、少なくとも自己診断ではまだそれっぽい症状が出てないので。肛門周囲膿瘍を何度も繰り返し、やがて痔ろうになっていくそうなので、「もう二度とお尻の周りを腫らさない」くらいの覚悟で生きていきたいと思います。
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