スポーツ漫画で今一番おすすめ 熱いバレー 少女ファイト

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少女ファイト(1) (イブニングコミックス)

スポーツ漫画のおすすめは?と聞かれたら皆さんは何を挙げるだろう?僕の場合、スラムダンクでもハイキューでもキャプテン翼でもなく、「少女ファイト」という漫画を迷わずおすすめする。

もちろんこれらスポーツ漫画の金字塔はもれなく面白い。しかし少女ファイトはそれらに負けず劣らず、というか少し違った、独特の魅力があるのだ。

あらすじ

バレーが大好きだった姉を亡くし、バレーへ異常に執着するようになった主人公の大石練。やがてそのバレー狂の性格が仲間や友人すら遠ざけてしまう。傷つき、人と深くかかわることへ恐怖心を抱いた練は、中学では自分の実力を隠しわざとベンチに甘んじていた。しかしとあるきっかけからスタメン出場することになった試合で、わざと実力を隠していたことが部員にバレてしまう。更には幼馴染との不純異性交遊の誤解も受け、学校を退学することに。再び深い挫折を味わった練だが、新たな出会いや巡りあわせにより、かつて姉がいた黒曜谷高校のバレー部へ推薦入学することを決意。そこには練と同じく一癖も二癖もある訳アリのメンバーが集っていた。挫折を経験した少女たちが、バレーを通して自分を見つめなおし、絆を深めていく。

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挫折を味わった少女の物語

よくある王道の少年スポーツ漫画は、始めはそこまで上手くない主人公が、情熱や才能を武器にだんだんと強くなっていくというパターンが多い。一方でこの漫画は、主人公が最初からバレー狂でめちゃくちゃ強い。しかしそれをある事情で隠し、ベンチ要因に甘んじているところから物語が始まる。もうこの時点で普通のスポーツ漫画じゃないことが分かる。そしてそこまでバレーにのめり込んだ原因も「姉の死」という非常に暗いもので、主人公こそ女子高生だがちょっと少年漫画では味わえない大人の暗さやドラマがある。そんな暗い影が主人公に魅力を加え、読者を引き込む。

登場人物みんな訳アリ

暗い影を持っているのは主人公の大石練だけではない。黒曜谷のチームメイトを始め、幼馴染や他校のバレー部、それぞれの親族に至るまで、皆なにか人には言えない過去や悩みを抱えている。バレー自体よりも、これらの登場人物が織りなす人間ドラマにハマってしまう。影を持った人間というのは魅力的なのである。下手をすればスポーツ漫画では蛇足とも思えるまでに脇役それぞれの人生をフォーカスして描くことで、それらを背負って戦う彼女たちのバレーが更にアツいものになっている。色んなキャラクターが様々な過去を抱えているので、読者も一人くらいは自分と似たようなキャラを見つけ、つい感情移入してしまう。

 

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キャラの魅力

ここまで読んでいただくと非常にシリアスな漫画だと思われるかも知れないが、適度にギャグも挟んでいて明るく読める。問題を抱えていると言っても普段は明るく前向きなキャラも多く、基本的に登場人物は皆根はいいやつばかりだ(一部例外はいるが)。サバサバしたヤンキー風のキャラが多いのも良い。

最初は独特な画風でちょっとキャラの見分けがつき難かったが、読んでいくうちにそれぞれの魅力に取りつかれた。飄々としているようで実は情に厚く、病弱お嬢様設定のギャップが魅力の部長や、頭脳派素人で練の理解者である小田切、典型的なツンデレオカッパ伊丹など、チームメイトだけでもクセがありすぎて面白い。更に漫画が進んでいくにつれ春高が開催され、全国から出場チームが集まってくるが、どのチームにも引き込まれるキャラがいる。よくここまで魅力的なキャラを次々描けるなと読んでいて思う。

少年に負けないくらいアツい

女子バレーということでもちろん登場人物のほとんどは女子だし、主人公が女子のスポーツ漫画ってアツいのか?と思っている少年にこそこの漫画をすすめたい。少年スポーツ漫画に負けないくらい青春しているし、熱血している。そこに女子特有の複雑な人間関係だったり、恋愛要素が絡んでいる。「少女」と付いているが少女漫画っぽさはなく、ある意味男らしい。男子も十分にハマれる漫画だ。

まとめ

そもそも僕はバレーなんて全く未経験なので正直ルールはまだ完全に理解できずに読んでいる部分がある。それでもめちゃくちゃ面白い。僕自身バスケ部だったこともありこれを読むまでマイベストスポーツ漫画はスラムダンクだったけど、ちょっとそれを抜きそうな勢いだ。シリアスとギャグの配分もちょうど良い。

ちなみにこの漫画、巻ごとに各話のタイトルにテーマがあるようだ。12巻の話のタイトルが安部公房の小説をもじったもので、そこでようやく気付いた。13巻は洋画のタイトル、最新刊である14巻は企業のキャッチフレーズ?っぽい。こういったサブカル的遊び心もこの漫画の面白さの一つだ。

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