皮膚の下にできる大きめのかたまり。なんかニキビとは違うっぽいし、たまに腫れて痛いし膿が出ると臭い。なぜこんな厄介なものができてしまうのか。原因が分かっていれば予防もできるんじゃないかと思い色々調べてみました。
粉瘤ができる原因
いくつかあるようです。順番に見ていきたいと思います。
怪我
皮膚を切ったりなど、怪我によってできた傷が原因で粉瘤ができることがあるようです。これは、皮膚の一部が外傷を負った際の拍子に皮膚の下に潜り込んでしまうことで起こります。
別段、怪我をした部分を不潔にしていたからとか、そういう部分は関係がありません。こういった原因でできた粉瘤のことを、「外傷性粉瘤」などと呼びます。
色々なものに触れる機会が多く、怪我をしやすい体の部位である手のひら、足の裏などにできることがよくあるそう。このような部位にできものがある方は、最近何かで怪我をしなかったかを思い出してみてください。
ウイルス
粉瘤ができる原因として、ウイルスが関わっていることが分かってきています。粉瘤全てに当てはまるのではなく、あくまで一部のようです。
粉瘤に関連するウイルスの名前は「ヒトパピローマウイルス」と言います。粉瘤以外の皮膚の病気にも関わっており、人間にとって厄介なウイルスです。このウイルスについては下記でより深く掘り下げています。
このウイルスに感染することによって粉瘤ができる人もいるようですが、前述の通り一部の話なので、粉瘤になったからといってウイルスの感染をすぐに疑うという必要はありません。
刺激
同じ場所への刺激によって細胞が変化して粉瘤になる、という説もあります。粉瘤が出来やすい人で、心当たりを感じた方は生活する上でその部分への刺激を控えるように気にかけてみると良いかも知れません。
体質
これを言われると身も蓋もありませんが、先天性の体質として粉瘤ができやすい人がいるみたいです。何か所も粉瘤を経験してきた僕は、どうやらこれかな…と思ってしまいます。
特に、同じような箇所に何個もできるという人は体質による可能性が高いそうです。
予防法
では、粉瘤にならないために何かできることはあるのか。予防が期待できるものなのでしょうか。
ニキビと同じではない
できる場所やその特徴、見た目などからニキビと同じような対策をしてしまう人がいます。栄養バランスを意識した食生活、適度な睡眠時間など、「お肌にいい」と言われることに気を使う方法。
確かに健康的でそれ自体はよいのですが、こういった方法は粉瘤に対しては関係ないみたいです。パーフェクトに健康な生活をしていても、粉瘤ができるときはできるという…。こういった生活に気を配ること自体、体に良いのは間違いないのでそれが悪いということはありません。ただ、粉瘤の予防には関係が無いようです。
具体的な方法はない?
どうやら現代の医学では、粉瘤に対して「これ」という的確な予防法が存在しないようです。予防になる薬なども具体的にはなく、事前に粉瘤ができるのを防ぐことはできないと言われています。
できたあとなら
粉瘤ができてしまった後なら、それを手術して取り除く方法があります。炎症を起こした粉瘤に対して抗生物質を処方する方法もありますが、粉瘤の多くは細菌が原因で炎症が起きているわけではないという説もあるので、まずは専門の医師に要相談です。
その他には、民間療法の粗治療なので決しておススメするわけではないし自己責任ですが、僕のようにたこの吸い出しで膿を出しちゃうやり方もあります。
まとめ
何度も粉瘤を味わうと、痛みよりも膿が出たり腫れたりする煩わしさのほうに参ってきて、何か予防出来る方法は無いかと思い調べてみました。結果、期待するようなものはありませんでしたが…。医学がもっと進歩して、いつか粉瘤を撲滅できる未来がくることを祈っています。
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