一般的に知られているイボ痔や切れ痔とは違って、「壮絶な痛み」「手術しないと治らない」など怖い言葉もよく聞く「痔ろう」。
いざ自分がなると、痔ろうがどういう病気か知っていくうちにショックを受けてしまうかも知れません。でも、実は仲間もたくさんいます。自分だけじゃないという心強さと、先人の経験から対処法などを学ぶため、過去に痔ろうを経験した意外な有名人や芸能人の方々をご紹介します。
TKO 木本武宏
芸人さんとして話を大きくするのは性(さが)かも知れませんが、痔ろうになってしまい不安を感じている方の恐怖を無駄に煽る内容になっているきらいがあるので、半分に聞いていた方がいいかも。とはいえ痔ろうを経験し根治手術を行ったことは事実で、その過程は決して無痛ではないことも事実なので、どこかで彼の痔ろうエピソードが聞ければ何かの参考にはなるかも知れません。
ピエール中野
ドラマーといえば演奏中はずっと椅子に座っているので、お尻に負担がかかります。中野さん自身も痔ろうのことを「職業病」と表現しています(痔ろうは下痢やストレスなども原因になるので直接的な原因とは言い切れませんが)。
また、初めて痔ろうになってから割と長い期間放置していたようで、そのままツアーをこなしたりしていたそうです。忙しいと時間を確保するのも難しいですが、更に悪化することもあるので痔ろうになったら早めに受診しましょう。
嘉門タツオ
レコーディング後に入院したようで、痛みに耐えながら録音作業を行ったのでしょうか。ちなみにこの入院をきっかけにタバコを辞めることを考えたらしいです。
朝井リョウ
「桐島、部活やめるってよ」、「何者」など映画化作品もある若手ながら確かな実力を持つ小説家。「風と共にゆとりぬ」という自身のエッセイにて、痔ろうの前段階である「肛門周囲膿瘍」が破裂してから痔ろうと診断され、手術を経験するまでが赤裸々に記されています。
彼は一度受診した際に「粉瘤」と診断されたようですが、結局痔ろうだったようでかなりの痛みを経験したようです。確かにお尻にできるできものとしては粉瘤も代表的ですが、このように実はもっと深刻なものだった…ということもあるので自己診断は危険です。
夏目漱石
作家といえば明治時代の文豪である彼も痔ろうに悩まされていたようです。なぜ現代でもそんなことが分かるのかというと、なんと彼の作品「明暗」の序盤にその痔ろうの体験が描かれているのです。前述の朝井リョウ氏のようにエッセイではなく、あくまで架空の主人公のお話ですが、実は夏目漱石本人が経験した痔ろうの痛みが反映されていたのですね。
ちなみに手術を2回経験し、肛門括約筋の切除をしているようです。
正岡子規
夏目漱石の痔ろう体験とセットで紹介されることが多く、実際に夏目漱石と交流があったらしい彼。なんと痔ろうまで仲良く経験しています。以下は実際に正岡子規が夏目漱石に宛てて書いたらしい手紙の一部です。
痔疾ニ秘結ナドトクルト後ヘモ先ヘモイカズ
ちなみに秘結とは便秘のことです。痔ろうの大変さが伝わってくるようです。ずっとお尻をつけて座りながら執筆作業をする作家にとっても、職業病と言えるかも知れません。また、現代病と思われがちな痔ですが、明治時代から悩まされていた人々はいたのですね。
ダウンタウン 浜田雅功
浜ちゃんと痔ろうの長い長い関係については別に記事を書いています。
まとめ
探すとけっこういる痔ろう経験者。現代人から明治時代の人々まで、また職業も色々な方がいます。公表していない方も含めると、実は多くの人が経験しているのでは…と思ってしまいます。痔ろうになってしまい絶望しそうになっても、決してあなただけではないのであまり不安になる必要はありません。でも、一応なるべく早く病院に行くことをおすすめします。
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