僕が住んでいる所は山に囲まれたド田舎でして、季節の虫が部屋の中を我が物顔で跋扈する光景が日常です。このブログでも屋内の害虫被害や対策をいくつかご紹介してきました。そして夏も終わりかけのこの時期、遅れたかのようにあの虫が現れました。ムカデです。
結論から言うと、そのムカデに噛まれました。毒虫に噛まれること自体人生初体験だったので焦りましたが、どこかで見て覚えていたムカデに噛まれたときの対処法をすぐに実践したところ、ダメージを最小限に抑えることができました。この記事ではそのムカデに噛まれたときに軽傷で済ませるための方法や、ムカデ対策などをご紹介します。
真夜中の死闘
噛まれる
午前2時ごろです。土曜だったので夜更かししてまして、映画なんか観ながら半分寝かけていると何だか膝のあたりにモゾっとした違和感。その部分を無意識に手で払うと突然チクッ!と痛みが。もうこの瞬間に思いました。「あ、これムカデかも」と。
部屋を暗くしていたのですぐにに明かりをつけて痛みがした膝を見ると、二つの赤い点のようなものができています。よく見るとその赤は血でした。出血してる!と思ったのと同時に明らかに何かが噛んだような痕だったのでムカデであることを確信。しかもみるみるその部分が腫れてきて、痛痒いような感覚が広がります。
仕留める
膝の痛痒さに耐えつつも、まずは犯人を仕留めることを最優先とし見失ったムカデを探します。ムカデ用殺虫スプレーを部屋中に撒くと、カーペットの隙間から逃げるように現れました。10cmくらいの。おそらくよく見かけるトビズムカデってやつですね。これでもかと直接スプレーを浴びせ、仕留めたことを確認。新聞にくるんでゴミ箱に捨てました。
ちなみに僕がムカデ用に使っている殺虫スプレーは「ムカデコロリ秒殺ジェット」。これなぜかAmazonでは評判悪いっぽいですが、キンチョール系に比べて匂いも強くないし、ムカデがカチカチに白く凍るので仕留めた感があって好きです。確かにスプレーしてから完全に凍るまで数秒必要ですが、とりあえず1発当てた時点で動きは確実に鈍くなるので、今まで取り逃がしたことはありません。個人的におすすめです。
噛まれた部分の対処法
ムカデを仕留め処理したころにはすでに噛まれた膝がジンジン痛み、腫れもひどくなっていました。ちょっと焦ります。ここで奇跡的に僕の脳内検索エンジンが動き、記憶の片隅にあったムカデに噛まれたときの対処法を思い出しました。確か、極力噛まれた部分には触れずに、まずは表面の毒を石鹸で洗い流す。そして患部に10分程度熱めのシャワーを当て続ける。というもの。早速風呂場に直行し実践します。
シャワーのお湯をあてると、1分くらいで効果が現れました。なんと腫れが面白いくらいに引いていく。10分続けるのはちょっと大変でしたが、終わったころにはあんなに腫れていた膝がほぼ元通りになっていました。噛み痕が残っているだけです。すぐにこの方法を思い出した自分を褒めたいくらいです。
後でちゃんとネットで調べたところ、熱いシャワーを当てることによって”熱”でムカデの毒が失活するとのこと。水や温めのお湯ではダメで、火傷しない程度の熱い温度がよく、長時間お湯を当て続ける必要があるのでシャワーが最適だそうです。腫れているとどうしても冷やす方向に考えてしまいますが、ムカデの場合は冷やすのは逆にNGです。これを知っているのと知らないのではだいぶ違いますね。
ムカデ対策について
忌避剤を撒く
元々夏になるとムカデが出るということは分かっていたので、前もって6月の終わり頃家の周りに虫コロリの粉剤を撒いておきました。結界のように白い粉をぐるっと一周、跡切れがないように撒くのが大事です。それから1カ月ちょっとはムカデを見なかったので、効果はあったのだと思います。しかし激しい雨が降ったこともあり、その虫コロリの粉が洗い流されてしまい、ムカデ結界が破られたのでしょう。面倒ですが、夏の間は雨が続いたりしたらその度に新しく虫コロリの粉結界を張りなおしたほうがいいようです。かなり面倒ですが。
その後の経過
結局噛まれた部分はお湯をかけてから腫れがぶり返すこともなく、噛み痕も1週間くらいで目立たなくなってきました。今回は初動が良かったのだと思います。
似たような時期にムカデに噛まれたという職場のおじさんから、何日も腫れが引かず結局病院に行ったという話を聞きました。せっかくなのでこの方法を教えてあげると、もっと早く知りたかったと言ってました。
もちろん念のため、噛まれたら病院で診てもらうのは大事です。でも僕の場合はシャワーを当てた後本当に何ともなさそうだったので、病院に行かずとも大丈夫と判断しました。皆さんも、もしもムカデに噛まれてしまったら、騙されたと思って試してみて下さい。「石鹸で優しく洗い流す、熱めのシャワーを10分程度当て続ける」です。覚えておいて損はないです。
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