自動車運転免許の更新ハガキを放置した人間の末路… 免許がなくなった経験談

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運転免許を取得した人の宿命とも言える免許の更新。仕事や学校、プライベートの予定もあり煩わしいと感じる人が大半だと思いますが、もちろん今後も運転を続けるためには手続きに行かざるを得ません。

そんな免許の更新を、もしハガキを無視して、いわゆる「うっかり失効」の猶予期間も超えて、最後まで更新せずにいるとどうなるのか…。なんと僕は実際にやってしまいました。こんなバカなことをする人はなかなかいないと思うので、ある意味貴重な経験談をお話します。

失効の経緯

運転免許は大学の頃、教習所に通い取得しました。その後卒業、就職しましたが、社会人になってからは通勤・勤務中に車を使うこともない職種で、マイカーも持たず、車自体にもあまり興味がなかったため全く車と縁のない生活を送っていました。

そんな中届く免許の更新ハガキ。それを見て僕は非常に愚かにも、「車乗らないしもう免許なくてもいいかな」とぼんやり思いました。普通の思考回路なら大金と時間をかけて取得したせっかくの運転免許の効力をそんなことで無くすなど愚行の極みで、思ったとしても結局は更新へ行くでしょう。でも僕はこの頃、仕事とプライベートで色々あってちょっと自暴自棄的な感じになってまして、なんかもういいやと投げやりな感覚で更新ハガキを無視しました。もちろん今は、特に理由もなくただなんだか変な感情だけで更新を止めたことをとても後悔しています。

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半年以内ならなんとかなるけど…

詳しくは住んでいる地域の警察署のサイトをご確認いただきたいのですが、もし期限を過ぎて失効してしまっても期限から半年以内なら住民票の抄本など書類を揃えて、手数料を支払えば免許証を交付してもらえます。この期間なら所謂「うっかり失効」というやつで、人間だれでもうっかりすることはあるよね、半年くらいなら大丈夫だよ、という救済措置期間です。また、半年を過ぎても、1年以内なら仮免許の申請はできます(その後運転免許試験を受ける)。

更に、病気などやむを得ない理由がある場合は失効から3年以内、もしそれ以上経過していてもその「やむを得ない理由」が止んだ日から1ヶ月以内など、色々と免除される区分があります。が、僕の場合は特に理由などなく、ただ無視して更新に行かなかったというだけなので、当然そんな免除は適用されず、普通に半年が経過した時点で救済措置はなくなり完全に免許が失効しました。過去に持っていたかどうかなど関係なく、免許を持っていない人と同じになった訳です。

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無免許運転に注意

で、失効して救済措置期間の半年も過ぎ、手元の免許証は何の効力もないただの顔写真付きカードとなったのですが、特に警察から「あなたの免許は失効しました」などのお知らせが届く訳でもなく、失った実感もわきませんでした。そう、失効したからと言って特に通知も何もないのです。だから、中には本当に気付かずに失効してもそのまま車に乗り続けるという人もいるのかも知れません。

でももしこの時点で車を運転しようものなら当然「無免許運転」となり歴とした犯罪です。免許証不携帯ではなく、失効しているのでただの無免許運転です。もちろんそれについて理解はしていたので車に乗ることはありませんでした。

再取得への道

そこから今日まで全く運転する機会が無ければそれでもよかったのかも知れませんが、その後田舎へ帰り、仕事も変わり、車を運転する必要が出てきました。そこで初めて困るのです。普通の人なら、その時点で車が必要ないからといっても、このように今後の人生で車を運転する必要があるかも知れないと考え、更新に行かないなんていう選択はしないでしょう。でも前述の通りあの頃の僕はちょっとおかしかったんです。

そして、本格的に免許を再取得することを考えるのですが、その時既に失効から4年は経過していて、もちろんやむを得ない理由などもないわけですから、「再」取得と言っても以前免許を持っていたというアドバンテージなど全くなく、完全にこれから免許を取得する人と同じステージからのスタートとなりました。

一発試験を受ける

とは言え一度は教習所に通い試験に合格した経験はあるので、ある程度勝手は知っている。そして、流石にもう一度一から教習所に通うのは時間もなければ金もかかるということで、大抵僕のような境遇になった人が受けるのが、免許センター等で実施されている俗にいう「一発試験」というやつです。

「飛び込み試験」などとも呼ばれますが、この試験は教習所のように何度も教習を受けずに、いきなり免許センターで仮免許試験→運転免許取得試験と、免許の取得に必要な試験だけを受けるものです。もちろん学科と技能両方合格する必要があります。本職の警察官など専門の方が教官となり、教習所より厳しめの採点基準となっています。合格率は5%という情報もあり、一発という名前はついていますが何度も落ちることを覚悟して挑む試験です。

手数料さえ払えば何度も受けることができますが、あまりに何回も落ちてしまうと結局教習所に通った方がよかった…ということにもなりかねません。その部分は自分の運転能力を見極め選択する必要があります。が、以前一度でも免許を取得した経験がある人なら、何度かは落ちたとしても、教習所に通った場合の30万近い料金と同じになる前には合格できるはずです。

この一発試験を受けると決めてから、再び自動車運転免許を手にするまでの僕の奮闘記は、長くなると思うのでいずれまた書きます。これから一発試験を受ける方のためのアドバイスができるかと思います。学科試験は書店で本を一冊買い(定番のがあるみたい)それでチャチャっと勉強したら一発でいけましたが、大学で取得して以来ほぼ運転しておらず免許所持時も完全なペーパードライバーだったので、技能の方でかなり苦労しました。

終わりに

結論から言うと、今はその一発試験に何とか合格し、無事車を運転することができるようになっています。教習所代よりは安かったといっても、それなりにお金はかかってしまいましたし、時間も多く取られました。なにより過去に数十万出して教習所で取得した運転免許が無かったことになりました。

たった一度の気の迷いで免許の更新を止めたために膨大な時間とお金を無駄にすることとなったこの経験から、今車に乗っていないとしても、今後必要になる可能性はあるので免許の更新は絶対行っておきましょうということをお伝えしたいです。まあ世の大半の方はこんなこと言うまでもなく分かっているでしょう。また、病気や海外にいるなど、やむを得ない理由を持っている方はこの限りではないので、詳しくは警察署のサイトをご覧ください。

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