粉瘤(アテローム)自体は良性の疾患ですが、そこから悪性化することはあるのか?粉瘤がいくつも体にある僕にとって非常に気になる点です。その可能性について探ってみます。
癌化の可能性
粉瘤が悪性化することは、ほとんどありません。「ほとんど」ということは、ごくまれにあるということで、やはり可能性はゼロとは言えないようです。どんな人がそうなってしまうのか、どの部分が危ないのかというのをデータで見ていきます。
粉瘤の悪性化についてのデータ
以下は、粉瘤の癌化(有棘細胞癌)についてのデータの引用です。
【粉瘤から有棘細胞癌が発生した方のデータ】
・平均61.8歳(28-96歳)
・男性が多い(69.9%)
・頭と首が最も多い(54.8%)
・癌が見つかった粉瘤のサイズは5cmと大きいものが多い(レンジ0.7-20cm)
・粉瘤の放置期間は平均92.6ヶ月(レンジ0.5-480ヶ月)
・痛み、浸出液などの臨床症状が現れてから切除されるまで平均7.3ヶ月(レンジ0.1-24ヶ月)
データを見て
年齢については、やはりある程度高齢者の発生率が高いようです。とは言え若者が癌化したというケースもあるにはあるみたいですね。
性別では男性がほぼ7割というのも興味深いデータです。男性の僕としては気になります。
場所は頭と首が多いようです。僕は一応その部分には粉瘤はできていません。ただ、この他にお尻に生じたものに多いという情報もありました。サイズも大きめのものが多いようですね。
急に大きくなったら注意?
数か月で急に粉瘤が大きくなった男性が、別の病気の可能性を疑われ手術により切除したところ、その粉瘤の中から基底細胞癌が発見された。という例がwikipediaにも掲載されています。もちろん「ごくまれに」なので決して多くはないでしょうが、このような例から短期間で急速に肥大化する場合は、早急に受診するべきでしょう。
癌化の原因
残念ながら、現時点では粉瘤がなぜ悪性化するのかは分かっていないそうです。粉瘤のできている体の部分が、慢性的な炎症と感染を繰り返しやすいことが関係している、という考えもあるようです。何度も腫れたり膿が出たりを繰り返しているのはやはり体にとって良くないことなんですね。
まとめ
決して多くはないものの、粉瘤から癌になる可能性もある、という事実を知ることができました。僕自身まだ若いとはいえ、放置している粉瘤が体にいくつもあるので他人事ではないかも知れません。
摘出手術は費用も時間も体力も奪われるのでなかなか重い腰が上がりませんが、こういう話を聞くと早めに取っておくべきかなあと思ってしまいます。と言いつつなかなか病院にいけない日々ですが…。
コメント