作品によっては所謂「サザエさん時空」によって登場キャラクターは歳を取らない漫画の世界。しかし、中にはキャラクターのその後を描いたものが存在します。いくつかまとめてみました。
冴えない少年の中学時代
ちびまる子ちゃんで同じクラスにいる男の子、永沢君の中学時代を作者自ら描いた作品。中学生になっても相変わらず冴えない彼は、スクールカーストの下の方で悶々としたシュールな生活を送っています。そんな切なくも笑える男子中学生の物語。彼のようにパッとしない学生時代を送った男なら共感できる部分もあり、ちょっと懐かしくなる場面もあり。ちなみに本家主人公のまる子はこの作品には登場しません。が、藤木君や小杉君など、彼を取り巻く友人たちのその後は見れます。またクラスのアイドル的存在城ヶ崎さんの意外な一面などは注目です。小学生漫画では決して描けないブラックな要素が魅力です。
悲しすぎる大人の世界
60~70年代に人気を博した「オバケのQ太郎」。本編でQ太郎が居候していた家の少年、正ちゃんとQ太郎の15年ぶりの再開を描いた「劇画・オバQ」という短編漫画。藤子・F・不二雄のSF短編集に収録されています。
大人になった正ちゃんは大企業のサラリーマンで結婚もして家庭もある。友人たちもそれぞれ立派な社会人になっており、歳を取らないオバケのQ太郎が少年時代の彼らとのギャップをだんだんと理解し、人間はずっと子供ではいられないんだという悲しい事実を噛みしめ去っていく。正直僕を含め10代、20代にとっては原作のオバケのQ太郎はあまりなじみがないですが、それでもなんだか物悲しい雰囲気を感じ取れ、何とも言えない読後感を味わえます。
Z戦士たちのその後
おまけ的に最後チラッとだけですが、同作者のドラゴンボールのキャラが登場します。ウーブと修行を行った後と取れることから、本編終了後しばらく経った後の世界であることが分かります。ドラゴンボール超との兼ね合いも考えるとちょっとこんがらがりそうですが、ギャグマンガなのでその辺は気にしないようにしましょう。しょーもないオチで終わりますが相変わらずドラゴンボールのキャラたちが楽しそうに暮らしている場面を垣間見ることができ安心します。ちなみにこの漫画にはフリーザの子供のクリーザというキャラや、ベジータなども出てきます。でもフリーザに仕えている頃のベジータがなぜか超サイヤ人になれたり、時間軸的に無茶苦茶なのでif的な感じで…。これもギャグマンガなのであまり気にするとダメですね。
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