何をやってもでき続けるニキビに悩んでいる、治したい。市販薬に生活改善、いろんなことを試してもダメだった場合、最終的に皮膚科等の病院に救いを求める選択肢が浮かびます。それは間違いではないのですが、病院選びをしっかりしないと後々後悔することになるかも知れない…という筆者自体の経験談をお話します。
皮膚科に通う
中学生頃からニキビが増え出し、青春時代の全てをニキビ面で過ごした筆者。 プロ○クティブなども考えましたが結局試すことも無く、結局成人して思春期を過ぎても治まりませんでした。ニキビというか吹き出物と呼ぶような年齢になって、ようやく皮膚科のドアを叩くことにしました。
ここで筆者がしてしまった最初の失敗は、病院の評判などを特にリサーチすることもなく、ただ家から近いという理由だけでとある皮膚科を選んでしまったことです。初めてその皮膚科に行ってみると既に待っている人がたくさんいて、繁盛しているようでした。受付で初診であることとニキビ治療で受診したことを伝え、診察してもらいました。先生は割とご年配の方で、問診と患部を見られたのち外用薬(ディフェリン、ダラシン、ベピオゲル)を塗ってもらい、その薬といくつかの飲み薬を出され初診は終了しました。
病院通いは続くが…
ニキビ治療はある程度の期間続けないといけないと結果が見えてこないということで、しばらくその皮膚科へ通い続けました。初診と同じ内容の診察と、同じ薬を服用し続ける日々が続く中、ニキビはよくなってるような変わらないような…という印象で数か月がたちました。ある診察の日、とある患者さんが受付で「今日は薬だけください」と言って診察なしで薬だけ貰って帰る場面を見ました。それを見た筆者は、どうせ毎回同じ診察なんだから自分も真似しようと思い、受付に同じことを言って薬だけもらって帰るようになりました。
診察なしで薬だけはダメ?
実はこの診察を受けずに薬だけ貰うという行為、本当はできないらしいのです。というのも、医師法で医師は診察せずに薬を処方してはいけないという決まりがあり、それを守っていないことになってしまうようなのです。けっこう年配の先生がやっている病院だったり、その辺が緩いところでは稀にこの「診察なしで薬だけ」がお願いすると通ってしまうようで、このとき筆者が通っていた皮膚科がまさにそうだったのです。
長期間服薬する危険性
上記の経緯でそれ以後診察を受けず、受付で薬だけ貰って帰るようになりました。そんな生活をしばらく続けたでしょうか。診察していないので当然出される薬もずっと同じで、毎日同じ薬を服用し続けました。それが最大の失敗でした。
薬に頼りそれなりに改善されていた筆者の肌ですが、ある時期から皮膚科に通う以前のように吹き出物が増え出しました。服用薬も生活も特に変わっていないはずなのになぜ?実は、出されていた飲み薬の中に「抗生物質」が含まれていたのですが、長期間の服用により耐性ができてしまい、効果が無くなってしまったようなのです。更に、抗生剤について特に説明も受けなかったためただの飲み薬と認識していた筆者は、勝手に自分の肌の調子によって飲んだり飲まなかったりを繰り返していたのが耐性の発生を促してしまったと推測されます。
数年通って振り出しに戻る
抗生物質の種類は多くあるとはいえ、その中の一つに耐性を作る結果になってしまった今回の皮膚科通い。筆者にも落ち度はありますが、特に説明もなく長期間抗生剤を出され、それをどういう作用の薬かをあまり認識せずに飲み続けてしまった、というのがこの不幸な結果に繋がりました。
塗り薬も、塗布をやめると以前のようにニキビが復活してしまい、この薬に頼るならば一生塗り続けなければならないのかという葛藤にも悩まされました。やはり根本的な解決には体質自体を改善するしかないのでしょうか。もちろん、人によってはこのような治療でしっかりと治る場合もあると思います。筆者のケースではこの時の皮膚科の治療法は合わず、それなりの金額と時間の消費、そして無駄な抗生剤への耐性を付けただけの結果になりました。皮膚科のリサーチ、医師とのコミュニケーションは重要です。また、面倒に感じても、診察しないで薬だけ貰うという行為は避けましょう。最も、今の時代それを許す病院自体がほとんど無いとは思いますが…。
コメント